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吹奏楽と中学校

  • 執筆者の写真: mitsukeshisui
    mitsukeshisui
  • 11月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:2 日前

中学校の吹奏楽部がだんだんと学校の部活動からはなれるようです。

歴史をたどると、スポーツのクラブ活動は明治の頃から、イギリス的価値観...紳士はフィールドで育成される(炎のランナー?)...みたいなものから大学などで学生が自主的に組織したのが産声か?それが旧制中学などにも伝わり、戦後は指導要領に自由研究とかクラブ活動にとなって中、小へも下り、そして試合も行われ、だんだん大がかりに、みたいに学習しています。そして、同様に吹奏楽もクラブ活動、部活動となってきたのでしょう。


イギリスやアメリカでは、高校、大学はいわゆるクラブがあるところもありますが、中学校でクラブというのはあまり聞きません。日本より下校が早いことが多いので、下校後習いごとで、スポーツや音楽、その他活動をする人はいます。


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今、日本の中学校がそんな状況の時期、友達が撮影したスマホ動画でアメリカのシカゴ周辺の中学校の音楽発表の様子を見、そして思い出しました。この地域(教育区)の中学校の音楽の授業は、合唱、ゴスペル、バンド(ビッグバンド)、シンフォニックバンド、オーケストラから選択して受けるということを。友達は吹奏楽担当の中学音楽教師をしています。この動画は、シンフォニックバンドと合唱だけなので、学校規模でこの2つなのかもしれませんし、動画では2つだけなのかもしれません。

吹奏楽も合唱も自然なハモリ感がいいなあと感じます。この地域は、日曜の教会へ行く家族が多いので讃美歌に親しんでいるせいかなと想像します。日本は合唱より斉唱の文化と思います。讃美歌も斉唱を聞くことが多いです。

音楽の時間になると、生徒はそれぞれの音楽室(練習室)にいきます。写真はシンフォニックバンド室です。私が訪れたのは随分昔2002年のことですが、折り畳み式客席のある体育館のつくりや生徒たちの雰囲気は変わりはないと感じます。


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日本の学校もそろそろ音楽の授業の構成を変化させてもいいのではないかと感じます。音楽も明治維新後の学制から唱歌・奏楽としてスタートしたはずです。西洋音楽そのものが殆どそこからです。文部省唱歌ができたり、その流れから音楽の授業がすすみ現在に至っていると思いますが、授業イメージは唱歌がスタートしたときとあまり変わっていないと私は感じます。日本に西洋音楽をスタートさせた人たち、明治維新というか、その偉業すごいと感じます。同時にそれを100年以上ただ流すだけのその後の人たちはどうなの?とも感じます。例えば、中学校の音楽も、今のような形から、シカゴ周辺の学区のような形を日本的にアレンジして、合唱、吹奏楽、ダンス、邦楽民謡から選択などとすれば、週に2回全校がそれぞれに分かれて好きなジャンルの音楽授業を集中して受けられるようになります。音楽ジャンルを特化しても基礎的な楽典や理論はどのジャンルでも必要ですから学習できるでしょう。システムやルールを遵守することは日本人の得意ですが、更新・変更することは不得意と感じますから、「がらっと変えて」は次の明治維新を待たなくてかもしれません。


 
 
 

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