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動画記録の歴史

  • 執筆者の写真: mitsukeshisui
    mitsukeshisui
  • 2025年12月29日
  • 読了時間: 5分

更新日:1月5日

最近では、演奏会を動画で記録することはあたり前になっています。スマホでも動画が撮れますから便利な時代になりました。

私が学生の頃、1970年代は、カメラのように手軽に、音声を含めた映像を1~2時間記録できる手段はありませんでした。テレビ番組を録画したりするビデオデッキが出てきたのが1975年頃です。SONYがベータビデオ、日本ビクターがVHSビデオを登場させました。

1978年に日本ビクターがデッキHR-4100とカメラCV-G70を発売しますが50万円もしましたし、電源のない屋外で使うのは大変でした。

ですから1970年代のアマチュア楽団では録音を残すことは一般的であっても、映像記録を残すことは稀だったと思います。手元に1978年撮影の映像があります。もしかすると前述の高価なセットを使用したものかもしれません。当時としては最先端機材による貴重な記録です。(1978年の映像記録)


カメラとデッキ一体のカムコーダーは、SONYが1983年にベータムービー、松下電機(Panasonic)が1985年にマックロードムービー(VHS)を発売しました。30万円近いですからまだまだお高いです。音楽趣味人が演奏会記録のために購入できるものではありません。


1989年、SONYからハンディカムCCD-TR55 が発売されました。16万円くらい。ちょっと高いですが、カメラ並の大きさで映像記録できる画期的商品で爆売れしました。私も買いました。子供の記録、趣味の記録に使いました。演奏会記録にも使えたと思いますが、子育て期と重なり、楽器は吹いていましたが、楽団に所属したり演奏会を記録したりなどはご無沙汰な時期でした。(1987年の映像記録)


これ以降、小型ビデオカメラの浸透はめざましかったです。 2000年頃からDVDが普及し始め、2003年には地デジ放送が始まりテレビの解像度がFHD(1920*1080)が一般的になり、一般的なPCのディスプレーと同じになりました。DVDは普及しましたが、DVDの解像度はSD(720*480)でアナログAVメディアを収めることを目的としたものでした。FHDを収めるには2005年頃から普及したBDが必要でした。 2005年頃からFHD(解像度1920*1080)ビデオカメラが発売されますが、一般的になるのは2010年以後です。一般的な動画記録はSDでした。(2003年の映像記録) PC動画編集がアマチュアの演奏会記録動画に革新をもたらす。

テレビ局の演奏会記録は、複数のカメラを使い、スコアリーディングから入念に打ち合わせされたカメラワークと編集で作られています。もちろん映像に収録される音声もプロレベルでミキシングされた音声です。個人レベルで演奏会を記録となると、カメラ1台で記録し、良好な音声を得るためにホールのマイクのラインをカメラに入れるくらいでした。 これがPC動画編集できるようになると、マルチカメラ映像のような完成映像を出すことが可能になりました。スコアリーディングからリアルタイムに該当楽器にカメラを向ける必要がないからです。2台以上のカメラで撮影し、音声も別収録し、それらデータを編集ソフトに並べて時間軸合わせすれば、使いたい映像を後から選べるからです。

これは演奏会記録にとっては革新的と感じたものです。

この頃、マルチカメラ編集できるソフトもいくつかありましたが、MacもWinもPC性能がもっと高くなければと感じました。演奏会のような長時間動画は手際がよくありませんでした。動画編集の敷居が高かった要因は、撮影データのPCへの転送と、編集作業時のPCの性能です。

データ転送はメモリではありませんし、USB端子の無いカメラも普通にありました(IEEE規格が一時普及していたり)。HDDやメモリへ記録するカメラが出たりUSBでPCへデータ転送できる時代がくるまで動画データ取り込みは面倒でした。

2010年頃から、動画編集ソフトがFHDに対応してきますが、やはり当時のPCでFHDを編集するのは重い作業でした。編集中にPCが固まったり、エンコードに1日もかかったり。当時はDVDなどSD画質(720*480)が一般的でしたから、SD画質編集が一般的でした。(2015年の映像記録)

FHD編集にストレスを感じないPC環境は、2015年以降のような印象をもっています。クロック3GB、4コア以上CPU、GPU、SSDなど。

また、2015年頃からスマホの動画撮影や表示機能もFHDとなりよくなってきて動画記録が普及してきます。動画記録や再生が日常に浸透してきました。

録音、録画もメモリーを使うようになったり、データ転送もUSB3と進化したり、PC性能もあがったりでFHD動画編集もストレスなくできるようになってきました。

2025年現在FHD(1920*1080)が一般的になり4K(3840*2160)、8K(7680*4320)のカメラも多くあります。PCも2025年の上位性能であれば4K編集もそうストレスのないところまできています。 テレビ放送ではBS4KをNHKがPRしていますが、民放キー局はBS4K放送からの撤退を決めました。4K/8Kは、多くの人が家庭用テレビが求める以上の画質のようです。人は解像度を画面の大きさと見る距離の相対関係で感じます。映画館のような大スクリーンになれば4K/8Kの必要性はあるでしょう。 一方カメラのほうは、4K/8Kカメラは、演奏会記録ではPC編集と合わせて便利なことがあります。出力映像をFHD(1920*1080)とすれば、4Kなら2倍ズーム、8Kなら4倍ズーム効果までクロップできる計算になるからです。編集用PCには、そこそこのCPUやGPU、SSDが必要になりますが、固定映像を編集段階で撮影映像のように編集できて便利です。(2025年4K固定映像を編集した記録 2倍以上に拡大しているところが多いので画像があまくなる部分があります) 趣味の動画記録でもかなりの記録ができる2025年現在ですが、今は演奏会を撮影してくれる業者さんもあり、さすがに趣味レベルとは違う記録を作ってくれます。(2025年業者さんが撮影・編集した記録) そういえばFHDを収めるメディアとして登場したBDですが、2024年、SONYが生産を中止としました。記録用のメモリの普及や、動画のネット配信などでBDの需要が減少したためのようです。画質低いDVDは残っているのがおもしろいです。記録としては画質低くても十分で、小さなデータで気楽に扱えるのが便利ということなのでしょう。でも演奏会記録は大画面で見るときSD画質は寂しいと私は感じます。

 
 
 

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