12月12日(金)
- mitsukeshisui
- 2 日前
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演奏会2部の合奏練習をしました。演奏会2日前、大ホールでの練習でした。私たちのバンドは、アルカディアの小ホールで通常練習ができたり、演奏会前は大ホールで練習できたり、とても周囲の環境に恵まれていると思います。感謝しなければと感じます。

今日の記録写真がないので、少し別な話題で、、、
バンドで使う楽器の調性は、Cが Fl, Ob, Bsn、FがHn、B♭が、Cl, B.Cl, T.sx, Tp, Tb, Ep, Tuba、E♭がA.Sx, B.Sx などです。B♭の楽器が多いので、チューニングにB♭を使ったり(通常はAが多いです)、基礎的な音階練習ではB♭を使うことも多いです。 ですが...が今回の話題です。
B♭の楽器のB♭の音階は、楽器らしく鳴る音域より若干低い音域になります。ざくっと言うと五線の範囲内にある音域あたりがよく鳴る音域といえます。下第一線の(Bb)ド以下は低くて音色を作りにくく、上第一線の(G)ラ以上は高くて音色が作りにくくなってきます。
Cの楽器のフルートは最低音がCなのでB♭音階は上の方の音域から始めます。初心者には少し上のほうが音色を作りにくい音域になります。FのホルンではB♭音階はは低いほうを使うか高いを使うか悩ましい音域となります。低いほうを使うことが多くなる結果、中高音域に苦手意識のあるホルンプレーヤーを生むかもしれません。トランペットなどでも同様です。 私はトランペット吹きなのでFあたりを合奏での標準音階にするとよいかなと感じますが、E♭のサクソフォンではシャープが2つ入り初心者には少しハードルが高くなったり、音階でリズム合わせのためにFの上のGを使う場合B♭金管の初心者には少しハードルが高くなったりするので、「E♭」が合奏での標準音階には適当と感じます。 これには裏付もあって、バンドの合奏教本の「TIPPS」では、一番最初の音階が「E♭」となっています。この教本はよくできていて、使い方を理解している指導者には有効なツールとすることができます。残念ながら通り一遍な使い方を耳にすることが多かったです。最近は使っていることを見ることもなくなりました。「流行」的なものでなく「クラシック」的な定番にできると私は感じています。ハモリの苦手な日本人向けにもとてもよい教本と思います。 個人の基礎練習はやはり「音階」ありきかと感じます。エチュードも何も必要ありません。
基礎練習というとロングトーンとよく聞きますが、学生も社会人も時間がありません。ロングトーンする秒数の間にフィンガリングやアーティキュレーションも入れて、一石二鳥にも三鳥にも使うとよいでしょう。
音階は7音ですが、二拍子、四拍子にはめるには、以下のような二つのパターンが王道です。スタートに長い音符をつける、上の折り返しにその音階の「レ」を入れ、下の折り返しにその音階の「シ」を入れる。そして、上行系と下降系を入れる(スタート音が安定している場合は下降系だけに時間短縮してもよい)。そして♭もシャープも6(7)つまでくまなく。アーティキュレーションを変化させたり。楽譜無しでもいくつものトレーニングが可能です。


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