スマホと動画データ
- mitsukeshisui
- 1 日前
- 読了時間: 3分
スマホが便利になって演奏会記録などの動画をスマホで楽しめるようになりました。スマホをUSBC-HDMI変換ケーブルでテレビに接続すれば大画面でも楽しめるので動画データの保存先としても活用できます。
こうした使い方の場合、難点もでます。動画はデータ量が大きいので、スマホストレージに占める割合が大きくなることです。保存した動画は頻繁には見ないと思いますので、スマホストレージのお荷物になる可能性もでます。
アンドロイドスマホの場合、micro-SDカードを入れられるので、これを活用して本体ストレージを節約できます。SIMフォルダの、電話SIMを置く隣に、micro-SDカードを置く場所があります。32GBくらいまでのmicro-SDカードは安価でお勧めです。

保存する動画のデータ形式は、MP4(H264)形式が現状お勧めです。ビデオカメラやBDのMTS形式より小さく、YouTubeなどの標準にもなっている形式です。画面の大きさ(解像度)や、ビットレート(鮮明さや滑らか具合)によってファイル量が変わります。
ビットレートは、SD(アナログ放送DVD解像度 720*480)なら1Mbps、FHD(地デジBD解像度 1920*1080)なら4Mbps(2Mbpsでも)くらいで実用十分と感じます。
(カメラで記録したままのデータはビットレートは高いので動画変換ソフトなどで変換してスマホ保存用にするとよいです。)
この場合の保存容量は1時間動画で、SD解像度が500MB、FHD解像度が2GBくらいになります。32GBのSDカードであれば、SDで64時間、FHDで16時間くらい保存できることになります。FHDでも2時間の演奏会8回分くらい保存できます。
動画の記録時間が長くなるとファイルが大きくなります。SDカードなどの一般的なフォーマット形式のFAT32では、ストレージ容量は32GBまで、1ファイルは4GBまでという制限があります。これを超える新しい規格exFATが2006年頃定められ、大きな動画データを扱うことが多くなってくるにつれ一般化してきました。データ安定性がFAT32より低くなるのが欠点です。
今回の演奏会記録データのやりとりで、編集終了した動画データを受け取るときに、4.5GBのファイルが購入したUSBにコピーできないと相談されました。市販のUSBはFAT32でフォーマットされていることが多いためでした。USBのフォーマットをexFATに変更してコピーOKとなりました。
iPhoneはSDカードが保存できる仕様でないので、本体ストレージを節約したい場合は、iPhone用のSDカードアダプタや、USBメモリアダプタで使って似たようなことを実現することができます(lightningやUSB-C用の)。アンドロイドスマホでも同じことは可能です。この場合、本体端子をアダプタ用に使ってしまうので、テレビ出力が簡単でなくなります。

動画に限定して記事を書きましたが、録音データも同様に扱えます。録音データはMP3形式でビットレートは128~192Kbpsなので、動画と比べたら比べ物にならず長時間分保存できます。
スマホストレージの節約については、写真と動画の標準解像度の見直しがお勧めです。
最新機種は、写真解像度が48MP、動画解像度が4K。となっている場合があります。しばらく、写真は12MP、動画はFHDが標準で続いていましたが、新しい機種は解像度を宣伝する傾向にあります。どちらも1枚(本)あたりのデータ量が約4倍になります。通常必要以上の解像度です。写真は12MPあればA2印刷くらいもOKです。動画もFHDで大画面テレビでもOKです(大画面テレビを近くで見て細かいところをチェックするような見方でもなければ)。
iPhoneなどは、そうして本体ストレージを圧迫し有料iCloudへと誘う商売が見え見えに感じます。新しい機種をお使いの場合、写真と動画の標準解像度の設定を確認してみてはいかがでしょう。
(KITA)
Comments